探偵の契約後に依頼内容を変更したいときは?調査前・調査中の確認手順

2026/07/27

    探偵の契約後に依頼内容を変更したいときは?調査前・調査中の確認手順

    探偵と契約した後に調査日、対象、範囲、目的を変えたくなったら、まず変更したい作業を特定し、その作業を進めないでほしい意思を記録の残る方法で伝えます。

    そのうえで、契約後に受け取った書面と新しい希望を一行ずつ比較し、変更できるか、すでに実施済みの作業は何か、料金・期間・報告内容がどう変わるかを説明してもらいます。

    電話で相談しただけ、メッセージを送っただけ、担当者が「分かりました」と答えただけでは、依頼者と事業者が同じ変更内容を理解しているか判断できない場合があります。

    変更後の条件と実行開始の合図を確認するまでは、新しい対象や追加作業が確定したと考えないことが大切です。

    この記事では、契約をキャンセルする場合とは分けて、契約を続けながら依頼内容を変更したいときの停止、比較、確認、相談の順番を説明します。

    契約後の変更は調査開始前に止めて整理する

    契約後の変更は調査開始前に止めて整理する

    変更したいと思った時点で最初に確認するのは、変更できるかという結論ではなく、現在どこまで作業が進んでいるかです。

    未着手、準備中、実施中、完了済みでは、止められる作業と確認すべき費用が異なります。

    未着手・準備中・実施中・完了済みを分ける

    契約後の状態を次の表に当てはめると、最初の連絡内容を整理しやすくなります。

    現在の状態 最初に確認すること 変更連絡で明確にすること
    未着手 調査開始予定、手配済みの作業 変更回答があるまで着手しないでほしい範囲
    準備中 人員、車両、資料確認など手配の進行 すでに発生した作業と今後止められる作業
    実施中 実施日時、実施済み時間、現在の指示 どの時点から何を変更または停止したいか
    完了済み 契約した調査と報告の完了範囲 変更ではなく追加依頼になる部分があるか

    「全部変えたい」「状況が変わった」だけでは、事業者は止める対象を特定できない場合があります。

    調査日、対象者、確認したい事実、実施地域、予定時間、報告方法のうち、どれを変えたいのかを一項目ずつ示します。

    すでに完了した作業は元に戻せないため、未実施部分の変更と、実施済み部分の説明を分けて確認します。

    変更したい作業だけをいったん止める

    変更が必要だと分かったら、事業者へ「変更内容の確認が終わるまで、次の作業を進めないでほしい」と伝えます。

    この連絡は契約全体の解約を自己判断で宣言するものではなく、変更対象の作業が先へ進んで認識差が広がるのを防ぐための確認です。

    止めたい範囲は、調査日、追加時間、対象の追加、遠方移動、報告書の追加など、契約書の言葉に合わせて書きます。

    連絡には契約日または契約番号、依頼者名、止めたい作業、変更理由を事業者が判断できる範囲、返信を希望する方法を含めます。

    緊急連絡が電話になった場合も、通話後に日時、担当者名、伝えた内容、回答を短いメッセージやメールで送り、記録を補います。

    探偵との契約をキャンセルしたい場合の確認手順は、契約を続ける変更ではなく、今後の作業停止や解約を検討する場合に分けて確認できます。

    新しい目的が適法で受任可能かを確認する

    依頼内容の変更は、日付をずらすだけの場合もあれば、対象者や利用目的そのものが変わる場合もあります。

    警察庁の探偵業に関する案内では、探偵業者は調査結果を犯罪行為、違法な差別的取扱いその他の違法な行為に用いない旨の書面を依頼者から受け取り、違法な行為に使われると知ったときは調査を行ってはならないとされています。

    そのため、対象者を追加する、調査結果の利用先を変える、別の関係を調べるという変更は、依頼者の希望だけで自動的に実行されるものではありません。

    事業者は、新しい目的、依頼者と対象者の関係、必要な調査範囲、結果の利用方法を確認し、受任できないと判断することがあります。

    説明を省くために元の目的のままに見せたり、断られた変更を別担当者へ言い換えて依頼したりせず、事情の変化を正確に伝えます。

    探偵が依頼を断る理由と代替の相談先も確認すると、調査で扱えない目的を別の安全な相談先へ切り替えられます。

    契約書と新しい希望を一行ずつ比較する

    契約書と新しい希望を一行ずつ比較する

    変更の基準になるのは、記憶している相談内容ではなく、契約前後に受け取った書面と現在までの連絡記録です。

    書面を並べ、契約時点、現在の事実、新しい希望の三列で比較します。

    契約後書面の基準項目を確認する

    e-Gov法令検索の探偵業法警察庁の案内では、探偵業者は契約成立後に契約内容を明らかにする書面を依頼者へ交付する義務があると示されています。

    愛知県警の依頼者向け資料では、契約後書面で調査の内容、期間、方法、結果報告の方法と期限、料金などを確認するよう案内しています。

    手元の書類では、名称が「契約書」「調査委任契約書」「重要事項説明書」「調査計画書」などに分かれている場合があります。

    次の項目がどの書面に記載されているかを確認します。

    • 調査の目的と対象
    • 調査の内容、方法、地域、期間
    • 結果を報告する方法と期限
    • 料金、経費、追加費用が生じる条件
    • 変更、中止、解除に関する条件
    • 資料の利用、保管、廃棄に関する説明

    見つからない項目があれば、記憶で補わず、事業者へどの書面を見ればよいか尋ねます。

    変わった事実と希望する変更を分ける

    「事情が変わった」という事実と、「だから何を変えてほしい」という希望は別々に書きます。

    例えば、対象者の勤務予定が変わったことは新しい事実であり、調査日を翌週へ移したいことは希望する変更です。

    新しい事実だけを送ると、事業者が自動的に日程を変更するのか、元の日程を維持するのか、追加日を提案するのかが曖昧になります。

    希望だけを送ると、変更の必要性や受任可否を判断する情報が足りない場合があります。

    変更前後は次の形で一行ずつ比較します。

    項目 契約時点 新しく分かった事実 希望する変更
    調査日 8月3日 対象者の予定が変更 8月10日へ変更できるか確認
    対象 契約書記載の一人 関係者の存在が判明 対象追加の可否と目的確認
    目的 行動事実の確認 必要な判断材料が変化 報告してほしい事実を再確認
    報告 書面報告 期限が前倒し 報告期限と形式を変更できるか確認

    この表は変更の成立を証明する書面ではなく、依頼者と事業者が同じ項目を見て回答するための整理資料です。

    変更後の合意内容と実行開始を記録する

    変更できるという回答を受けたら、変更後の調査内容、実施日、期間、料金、報告、未変更部分を確認します。

    一部だけ変更する場合は、「書かれていない項目は元の契約のままか」も尋ねます。

    追加料金がある場合は、金額だけでなく、何の作業に対する料金か、どの条件で増減するか、支払時期を確認します。

    変更内容をどの書面で残すかは、契約の内容と事業者の運用で異なるため、変更契約書、覚書、再見積書、確認メールなど、今回の記録方法を説明してもらいます。

    依頼者が送った変更案と、事業者が受け入れた変更内容が一致していることを確認してから、新しい条件での実行開始を依頼します。

    合意した日時、担当者、書面名、実行開始の合図を一か所に記録し、古い書面を削除せず一緒に保管します。

    変更の種類ごとに費用・期間・報告への影響を確認する

    変更の種類ごとに費用・期間・報告への影響を確認する

    同じ「変更」でも、日程変更、対象追加、目的変更、報告形式変更では影響する項目が異なります。

    変更案を送る前に、事業者へ回答してもらう項目を決めておくと、料金だけを見て判断するのを避けられます。

    調査日・時間・地域を変える場合

    調査日を変えると、人員や車両の再手配、予約済み費用、移動、調査可能時間に影響する場合があります。

    まず元の日程で準備済みの作業と、変更で取り消しまたは再手配になる作業を分けてもらいます。

    次に、新しい日程で同じ目的を達成できる見込み、必要な時間、対応地域、報告期限への影響を確認します。

    日程を後ろへずらすだけでも、契約期間を超えるか、連絡期限が変わるか、同じ料金条件が維持されるかは契約ごとに異なります。

    事業者が新しい日を確保できない場合は、元の日程を維持する、別日を選ぶ、未実施部分を止めるという選択肢を一緒に示してもらいます。

    「いつならできますか」だけで終えず、元の日程をどう扱うか、新しい日程が確定するまで着手を止めるかを回答に含めます。

    対象・目的・利用先を変える場合

    対象者の追加や変更は、必要な情報、調査範囲、料金だけでなく、依頼目的の適法性と受任可否に関わります。

    新しい対象者の氏名など個人情報を先に大量送信せず、追加の相談に必要な資料と安全な送付方法を事業者へ確認します。

    目的を「事実確認」から「勤務先へ知らせたい」「相手に圧力をかけたい」などへ変える依頼は、調査結果の不適切利用につながるおそれがあります。

    事業者へは、新しく確認したい事実、結果を何の判断に使うか、知る必要がない情報、調査を止める条件を伝えます。

    元の契約で収集した資料を新しい目的へ使えるかも自己判断せず、契約上の利用範囲と法律上の問題を確認します。

    受任できない変更だった場合は、理由を聞き、警察、弁護士、消費生活センター、カウンセラーなど目的に合う相談先へ切り替えます。

    調査範囲・方法・報告を変える場合

    確認する時間を延ばす、地域を広げる、報告書へ項目を追加するという変更は、作業量と料金が増える場合があります。

    一方、必要な事実が早く確認できたため範囲を狭めたい場合は、未実施部分、実施済み部分、報告に必要な残作業を分けます。

    変更後に「何が分かれば完了か」を一文にすると、調査を広げ続けることを避けやすくなります。

    報告形式を変える場合は、写真、時系列、書面、口頭説明など、契約した形式と新しい希望を比較します。

    裁判や交渉で利用できるかを探偵だけに断定させず、必要な証拠や書式は弁護士等へ確認し、その要件を調査事業者へ正確に伝えます。

    探偵の追加料金が生じる条件と確認ポイントも使い、延長、遠方移動、対象追加、報告追加の費用条件を変更前に照合します。

    変更依頼シートと連絡文を作る

    変更依頼シートと連絡文を作る

    口頭の説明を長くするより、変更前後と回答してほしい項目を一枚にまとめると、担当者が社内確認しやすくなります。

    変更依頼シートは依頼者の希望を整理する資料であり、事業者の承諾や法的な変更成立を単独で証明するものではありません。

    変更依頼シートを一枚にまとめる

    変更依頼シートには、次の項目を記入します。

    項目 記入内容
    契約の特定 契約日、契約番号、依頼者名
    現在地 未着手、準備中、実施中、完了済みのどこか
    変わった事実 いつ、何が、どの資料や連絡で分かったか
    変更したい項目 日程、対象、目的、地域、時間、報告など
    止めたい作業 回答があるまで進めないでほしい具体的な範囲
    変更後の完了条件 何が確認できたら調査を終えるか
    回答してほしい内容 可否、実施済み、料金、期間、報告、記録方法
    回答方法 メール、書面、面談記録など

    個人情報や事情をすべて書く必要はなく、変更の判断に必要な範囲を事業者へ確認してから共有します。

    変更の理由に家族の健康、勤務先、住所、金融情報などが含まれる場合は、誰が閲覧し、どの方法で送るかを先に尋ねます。

    資料を添付するときは、ファイル名、送付日、送付先、目的を記録し、不要な情報は適切にマスキングします。

    調査を依頼する前に整理する情報と連絡体制を使うと、元の依頼目的と必要資料も見直せます。

    短い変更連絡文で回答項目を指定する

    最初の連絡は、感情や経緯をすべて書くより、契約の特定、停止範囲、変更案、回答項目を短く並べます。

    変更連絡文のひな型は次の形です。

    契約番号○○の調査について、事情が変わったため、○月○日の○○作業は変更内容の確認が終わるまで進めず、契約時の「○○」を「○○」へ変更できるか、すでに実施済みの作業、変更の可否、料金・期間・報告への影響、変更内容を残す書面または記録方法と併せてご回答ください。

    変更理由を詳しく伝える必要がある場合も、まずこの骨組みを送り、追加で必要な情報を確認します。

    事業者の回答期限を一方的に法的期限として扱わず、次の調査予定までに確認が必要であることと、連絡可能な時間を伝えます。

    電話で回答を受けた場合は、「本日の回答は次の理解で合っていますか」と要点を送り、認識違いがないか確認します。

    連絡文の送信だけで変更が確定したとは扱わず、事業者の可否回答と変更後条件を待ちます。

    事業者の回答を六項目で確認する

    回答が届いたら、次の六項目がそろっているか確認します。

    1. 変更できる項目と変更できない項目
    2. 連絡時点ですでに実施済みの作業
    3. 変更後に実施する作業と完了条件
    4. 追加または減額を含む料金への影響
    5. 調査期間と報告方法・期限への影響
    6. 変更内容を残す書面、記録、実行開始の合図

    回答が「大丈夫です」「対応します」だけなら、どの項目をどの条件で変更する回答なのかを一つずつ尋ねます。

    変更できない場合は、理由、元の契約を続ける場合の条件、未実施部分を止める場合の扱い、別の選択肢を説明してもらいます。

    複数案が示されたら、料金だけでなく、得られる事実、完了条件、期限、不要な調査を増やさないかを比較します。

    最終的に選んだ案と選ばなかった案を記録し、担当者が変わっても経緯を確認できるようにします。

    合意できないときは追加を止めて相談先へ

    合意できないときは追加を止めて相談先へ

    変更内容、費用、実施済み作業の説明が一致しないときは、さらに変更を重ねず、元の契約書と連絡記録へ戻ります。

    解約や返金の結論を急ぐ前に、争点を一項目ずつ分けます。

    説明と書面の不一致を一項目ずつ示す

    まず、契約後書面の記載、依頼者が送った変更案、事業者の回答、実際に行われた作業を時系列に並べます。

    「説明が違う」とまとめず、調査日、対象、時間、料金、報告のどの項目が一致しないかを示します。

    例えば、「変更回答前に追加作業が行われた」「追加料金の条件が書面で見つからない」「変更後の報告期限が回答されていない」という形にします。

    事業者へは、該当する書面名と記載箇所を示し、どの説明を正しい基準とするか回答を求めます。

    回答が得られるまで、新しい追加作業や追加支払いをその場の口頭説明だけで決めず、請求の根拠と作業内訳を確認します。

    個別の契約効力や支払義務を記事だけで断定せず、資料がそろった段階で外部相談へ切り替えます。

    消費生活センターや弁護士へ資料を持参する

    国民生活センターの探偵・興信所に関する案内では、一般に契約書に記載された調査内容が行われれば契約業務が履行されたことになるという説明があり、調査方法、料金内訳、キャンセル料などの確認を案内しています。

    契約内容、追加料金、変更後の実施範囲について事業者との話が合わない場合は、契約書、重要事項説明書、見積書、請求書、変更連絡、回答、支払記録をそろえて消費生活センターへ相談します。

    クーリングオフ、返金、違約金、損害賠償、契約変更の法的効力など、個別の法的判断や交渉が必要なら弁護士等へ相談します。

    生命・身体への危険、犯罪被害、ストーカー行為など緊急性がある場合は、契約変更の相談より警察や安全確保を優先します。

    事業者の説明が不十分でも、担当者個人の氏名ややり取りをSNSへ公開して圧力をかけず、記録を相談機関へ持参します。

    相談先では「契約を続けたいが一部変更したいのか」「未実施部分を止めたいのか」「解約を検討するのか」を分けて伝えます。

    今日やることを三つに絞る

    最初に、契約後書面と最新の連絡をそろえ、現在地を未着手、準備中、実施中、完了済みのどれかに分けます。

    次に、変更前後を比較する変更依頼シートを作り、回答があるまで止めたい作業を記録の残る方法で伝えます。

    最後に、変更の可否、実施済み作業、料金、期間、報告、記録方法の六項目を確認し、合意できる案だけに実行開始を伝えます。

    説明と書面が一致しない場合は、追加作業を増やさず、契約資料と時系列を消費生活センターまたは弁護士等へ持参します。

    探偵との契約後に依頼内容を変更したいときは、希望を先に実行させるのではなく、現在地を止め、元の契約と差分を比べ、変更後の条件を同じ記録で確認することが重要です。

    この順番を守れば、日程や事情が変わったときも、不要な調査と追加費用を広げず、必要な事実だけを確認する判断へ進めます。

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